道東旅行記2022 厳寒の北海道に憧れて撮影旅行に行って来ました その1

雑記録

去年、初めて道東に行って「はまって」しまいました。

私はもともと力強い被写体、生命力を感じる被写体を撮影したがる傾向があります。

北海道の大自然に心を鷲掴みにされた感じです。

初めて見たオホーツク海

網走の海

女満別空港を選ぶべし

女満別空港は網走に近い空港です。

直感で考えると冬場は雪で閉鎖になることが多いと感じるかもしれません。しかし、実は北海道で最も雪による閉鎖率の低い空港らしいです。

前回、釧路空港を利用しましたが、帰りの便は雪で欠航になってしまいました。

地理的には

・女満別空港 → 網走 知床 サロマ湖 屈斜路湖 摩周湖方面

・釧路空港 → 釧路市内 釧路湿原 阿寒湖 屈斜路湖 摩周湖方面

が便利です。

真冬の道東は一人の時間を堪能させてくれます

何もかもが雪に覆われる冬の道東は引き算派の写真家(画面の要素を少なくして、日本画のように空白を多くして表現するのが好きな写真家)には魅力です。

植田正治が砂丘をスタジオに見立てて撮影されてように、新雪の朝はカメラをどこに向けても白ホリのスタジオのように撮影できます。

思わず車を停めて撮影しました。北海道ではどこにでもあるような防風林ですが、こんな風景さえ絵になります。
1日目の夜 月明かりに照らされた網走の海 

オホーツク海への憧れ

去年の夏、初めて能取岬に行きました。オホーツク海を見てみたかったからです。

しかし、その日はガスに覆われて海が見えませんでした。崖下から波の音がするばかりでした。

で、今年に再チャレンジです。

夜明け前の能取岬の灯台
夜明け直前のオホーツク海 (長時間露光撮影 シャッター速度 1.6秒)

防寒対策

防寒対策のお話しをしておこうと思います。

・ポイント1 雪が服の中、靴の中に入らないようにすること

・ポイント2 肌が露出しないようにすること

新雪の上を歩いていると脚が雪の中に埋もれてしまうことがあります。このような時に雪が靴の中に入ってしまうと雪が靴の中で溶けて足が凍えてしまいます。とにかく、雪が靴の中に入らないようにしましょう。

去年初めて冬の道東に来た時は、シューカバーやらアイゼンやら持ってきましたが、結局あまり使いませんでした。今年は、空港を出て真っ先に北海道のホームセンターに行ってボア付きのロングブーツを買いました。底にも滑り止めがついているので安心です。値段は3000円超くらいでした。旅の間、ずっとこの靴で過ごしました。

ただ、本格的に新雪の上を歩く時はスノーシュー(カンジキ)が必要です。

新雪を踏み抜くとそのまま脚が膝上まで埋まってしまいます。その脚を引き上げて次の一歩を踏み出すのですが、超過激な設定の踏み台昇降運動を延々と続ける感じです。

このような時はゲーター(ゲートル)があると便利です。

スノーシューがなかったためラッセル状態になって引き返した道 1時間半ほど新雪の道と格闘しました。 

服装はウルトラライトダウンのベストの上にダウンを着ました。歩いている時は−10℃くらいでもこれで十分です。

重ね着よりも、肌を外気に晒さない方が大切なように思います。

手袋は必需品です。カメラ操作をするので、指切りの手袋の上から防水機能のある手袋をしました。

旅の間、フェースガードをして首と耳、頭を露出しないようにしました。それでも寒い時はニット帽を上からかぶって対応しました。

風が強い時は辛いです。とにかく肌を露出しないようにしてください。とにかく無理はしないことです。

1時間半、ラッセルしながらようやく撮影できたのがこの写真 ボツ写真ですw

レンタカーについて

レンタカーは4WDの日産車でした。思った以上に快適に運転することができました。

初めて冬の北海道に行ったときは雪の上の運転が怖くて、公共交通機関を使いました。しかし、免許がある方はレンタカーを使う方がいいと思います。行動範囲が全く変わります。4WDは雪面をしっかりグリップしてくれて安心して走ることができました。

ただ、ブレーキは注意です。停まる寸前に数十センチ、ズズッと滑る感じがあります。安全なところでフルブレーキの練習をして感覚を掴んでおくといいと思います。

日産レンタカーの方、お世話になりました!

<続く>

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