PHOTOSHOPに実装されていたスーパー解像度がLIGHTROOM CLASSICにも付加されました。
https://helpx.adobe.com/jp/camera-raw/using/enhance.html
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まずはライトルームクラシックのアップデートを確認してくださいね!
操作は至って簡単です。
大型展示・高精細表現が容易くなり、写真の表現方法が変わっていくと思います。A2プリントが一般のプリンターでは最大でしたが、これからはA1出力のプリンターがハイエンドで販売されるようになるかも知れません。
また、高精細表現に必要なレンズも見直されていくでしょう。カメラボディーで言うと2000万画素から4000万画素のフルサイズカメラの存在価値が高まると思います。
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LIGHTROOMのスーパー解像度の使い方
使い方は簡単。
このデータを実証してみようと思います。
カメラはNikon D750 レンズは 70-200mm F2.8 です。露出は ISO125 F7.1シャッター速度 1/320 です。
データは NEF(NikonのRAWデータ)です。
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ライブラリーモジュール or 現像モジュールでデータ上で右クリック。「強化」を選択します。
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プレビューが現れますので、OKを押してください。
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ウインドウに一部の拡大画面が表示されます。「強化」の文字があるときはスーパー解像度が適応された状態です。
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カーソールを各大画面に持っていくと強化しない状態の画面になります。
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あとは、OK を押すだけです。
強化されたデータは一律 DNGデータ(Adobeが開発したRAWデータ形式)になります。データには「強化」の文字が入ります。元データとの違いがデータを見て文字で分かります。
スマートニュース
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では、拡大してデータがどのように変わったかを確認しましょう。
<1枚目 強化なし>
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<2枚目 強化されたデータ>
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明らかに解像感が変わっていますね。
全体像を確認しても写真の印象はほぼ変わりませんでした。
念のためヒストグラムを見比べてみるとほんの少し動いているように見えますが、画面への影響はないようです。
雪の小さな粒がしっかり見えてきました。これから星の撮影などに、不可欠な手法になると思います。
気になったので、人物撮影の場合の影響も確認してみました。
こちらが元のRAWデータです。
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次が強化データです。
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まつ毛の感じや瞳のシャープさが全く違います。
では、スーパー解像度を使うことで肌の質感やシワの感じはどうなるでしょうか。
<1枚目 強化なし>
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<2枚目 強化あり>
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拡大すると肌の肌理が見えてきます。ただ、肌の肌理がはっきりしたからと言って、明瞭度を上げた時のような肌質の劣化は感じません。人物撮影にも問題なく使えそうです。
こちらのデータのヒストグラムを確認したところ、若干の変動がありました。しかし、画像を見る限り強化したからと言って、何か手を加えなければならないことはありませんでした。
【しまうまプリント】インターネットでかんたん作成フォトブック
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スーパー解像度を使って分かったこと
・とても簡単。
・人物にも問題なく使える。
・最近、無料ソフトや比較的安価なソフトが出てきました。サブスクで利用する意味があるのか疑問に感じていたのです。しかし、スーパー解像度が加わったことでLightroomの価値が一段上がったように思います。
・先述したように、大版プリントが増えると思います。
・天文写真家には不可欠な手法になると思います。
・高精細表現ができるレンズ・写真用紙が見直されたり、開発されていくと思います。
・一眼レフカメラの有効画素数競争が落ち着くと同時に、超マクロ表現に特化したカメラ・レンズが開発されるかも知れません。
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