写真の一部を切り取ることをトリミングといいます。
不要なものが写り込んでしまった時にその部分を削除することはよく行うと思います。
今回はもう一歩踏み込んでトリミングについて考えてみたいと思います。
マイブックの初回40%OFFキャンペーン「開かれた空間と閉ざされた空間」という考え方
次の写真を使って実際に写真を仕上げていきましょう。
撮影地は「熊野古道」です。写真の主役は「古道」です。
この写真でまず目についたのが画面右側の次の部分です。
樹の横の空間をそのままにしておくか、詰めるかは写真のテーマに関係して決めます。
・そのままにしておくと空間が右に広がる感じがします。
・詰めると右側の空間が閉ざされて、目線が画面中央に向かいます。
私の感覚で言うと、森などの撮影は空間の広がりを見せたいので、樹の横の空間を詰めないで撮影します。一方、閉じた空間をあえて作って目線を中央に寄せたい時に樹の横の空間をカットします。
画面右側をカットしたものが次の写真です。
右の空間が閉ざされたため目線が古道に集まりやすくなりました。
主題から考えるトリミングの仕方
次に気になるのが、画面左側の雑になっている部分と下の広い空間です。
画面下の部分は踊り場みたいな空間になってしまっているので、この部分もカットして石段の部分が主役になるようにしてみました。
同時に石段の部分が明るく見えるように周囲を円形フェルターを使ってワントーン暗く締めてみました。
次の写真が仕上が仕上がった写真です。
石段に目線が行くようになりました。
一方、画面の下をカットしたため石段の高さが損なわれてしまいました。
しかし、この写真の場合は熊野古道が古より続いてきた感じを出すことを目的としています。階段の長さが重要なポイントではないので最後の写真でOKカットにしたいと思います。
トリミングをすべきでないと言う意見を聞いたことがあります、と言う方へ
もちろん最初から完璧に撮影できていたのならトリミングをする必要はありません。
しかし、トリミングをすることで写真がより良くなるのなら積極的にトリミングを取り入れるべきです。
ご自身の写真をチェックしてトリミングの力がついてきたら、撮影時に不要な部分が見えてきます。写真の初心者から中上級者であればトリミングは積極的に行っていった方が写真の力がついてくると思います。
もし、写真について疑問があればコメント欄に質問を記入してくださいね。
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