写真の講座をしているとどんなレンズを使えばいいかという質問を受けることがあります。カメラ初心者の方のレンズに関する素朴な疑問に答える形で、レンズへの理解を深めてもらいたいと思います。
レンズは難しい内容を含む分野ですが、できる限り平易な言葉でカメラ初心者でも理解しやすいように動画にまとめました。
下の解説文と同時に見ていただけると嬉しいです。
初心者が考える素朴なレンズの疑問
- なぜ単焦点レンズがあるのですか?
- そもそもなぜレンズを交換するの?
- コンデジでは10倍ズーム30倍ズームなどの高倍率ズームレンズがあるのに、一眼レフ・ミラーレス一眼レフカメラのレンズは高倍率ズームレンズが少ないのはなぜ?
- 最初に買った標準ズームレンズは廉価品?
- 高いレンズと安いレンズはどちらを選ぶべき?
- ダブルレンズキットは買うべき?
- 他社のレンズは取り付けられるの?
- フルサイズ機とAPS-C機でレンズの種類が変わると聞いたけど、意味がわかりません。
- オールドレンズがいいと聞いたのですが、古いレンズがいいのはなぜですか。
- 「明るいレンズ」とは何ですか?
- やっぱり純正レンズがいいのですか?
第1回は上記、5番目までの疑問に答えていきたいと思います。
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なぜズームレンズや単焦点レンズがあるのですか?
- 単焦点レンズとズームレンズの違い
単焦点レンズ 35mm 50mm など一つの画角
ズームレンズ 24mm~70mm など一定の範囲の画角
- 単焦点レンズの方が綺麗に撮影できる
一般的なレンズの性能
レンズの解像度 髪の毛や枝先などの細部までしっかり描写できる力
レンズのコントラスト 明るい部分と暗い部分などの違いをしっかり表現できる力
レンズの階調性 雪景色のように白一色であっても微細な凹凸などのグラデーションを表現できる力
レンズの発色性 色の濁りや被りなどがない色の表現ができる力
単焦点レンズの場合、一つの画角に対してもっともレンズの性能がピークになるような設計が出来ます。一方、ズームレンズの場合は、一定の画角の全ての範囲がピークになるような設計が出来ません。ですので、単焦点レンズの方がより描写力の高いレンズだと言えるのです。
*ズームレンズにも単焦点レンズにもそれぞれの良さがあります。違いを理解して使って下さい。
一部を拡大したものが下の写真です。
- 蕊や葉先の細かい表現が出来ています(解像度)
- ボケのグラデーションが出来ています(階調性)
- 薄緑の発色が美しいです(発色性)
そもそもなぜレンズを交換するの?
- 第一の理由は画角を変えるためです。
- より良い画質を求めるためです。
- マクロレンズなど特殊な効果を得るためにレンズ交換をすることもあります。
- 「明るいレンズ」を使うと、ボケ感や暗い場所での撮影ができるようになります。
コンデジでは10倍ズーム30倍ズームなどの高倍率ズームレンズがあるのに、一眼レフ・ミラーレス一眼レフカメラのレンズは高倍率ズームレンズが少ないのはなぜ?
- 高倍率ズームレンズの場合、便利さはありますが、レンズの性能が下がります。
レンズ交換を省くメリットはありますが、広範囲の画角をカバーするとレンズの描写力ではマイナス面があります。
上の写真は建物が台形に極端に歪んでしまっています。
標準ズームレンズは廉価品?
いえいえそんなことがありません。
レンズの熟練設計士さんが設計したレンズです。
限られた予算の中で、カメラ初心者が満足いく写真を撮れるように作られたレンズです。大切に扱って下さいね!
レンズってなんで高いのですか?
素材がガラス・鉱物などの特殊なものだからです。非球面レンズなど、技術的に難しい研磨加工をしたり、何枚ものレンズの光学特性を考えて組合せて一台のレンズとして設計されているため、簡単に大量生産できるものではないからです。
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